肥料について3:化学肥料と有機質肥料はどっちがいい?
先ず原料の違いは下記が挙げられます。

● 化学肥料(無機質肥料):鉱物などの無機物を原料として化学的に合成された物で、使いやすく安価に手に入れやすい。

● 有機質肥料:牛糞(ぎゅうふん)、鶏糞(けいふん)、魚粉(ぎょふん)、油粕(あぶらかす)といった動物性や植物性の有機物を原料とした物です。家庭菜園では、自然由来の肥料として牛糞や鶏糞がよく利用されています。

化学肥料(無機質肥料と有機質肥料


※ 堆肥は、牛や鶏の排せつ物や樹皮などを堆積し、醗酵が進んで腐熟(ふじゅく)したものです。


次に効果の違いは、下記が挙げられます。

● 化学肥料:速効性が高く、確実に作物の成長を促進します。また、粒状で軽量なため手軽に施肥することができます。

● 有機質肥料:土壌の改良効果が高く、微生物の活動を促進することで持続可能な作物の成長を支えます。臭いは強めで化学肥料に比べて施肥量は多くなります。

一般敵に、化学肥料は即効性が高く持続性が低いです。反対に有機肥料は、即効性は低いですが効果は緩効的で持続性が高いです。

※「化学」か「有機」かと考えると、「自然由来の原料から作られているので、有機の方が良いかな?」と思われる方もいらっしゃるもしれませんが、効果が異なりますのでどちらが良い悪いというものではありません。それぞれの肥料の違いを踏まえた上で使い分けて、併用も試してみてください。


【主な有機質肥料】
● 牛糞堆肥:
(ぎゅうふんたいひ)
牛の糞を乾燥させて発酵させた物で、分解が緩やかで効果は緩効的です。生育期間が長いなすやピーマンなど、肥料の効果を長期にわたって必要とする野菜に適しています。NPK(チッソ、リン酸、カリウム)のバランスが良く、微生物の活動を促進し、土壌の通気性と保水性を改善します。さらに、土壌のpHを中和する効果がありますので、牛糞を施肥(せひ)することで土壌の改善が見込めます。家庭菜園で野菜などを栽培している方の中には、先ず苦土石灰をまいて、1~2週間後に元肥として牛糞を施肥する方も多いと思います。
   
● 発酵鶏糞:
(はっこうけいふん)
鶏の糞を乾燥させて発酵させた物です。有機肥料の中では分解が速く、効果は比較的速いです。生育期間が短いほうれんそうやこまつななどの葉物野菜に適しています。チッソ(N)含有量が高い傾向にあります。
   
● 魚粉:
(ぎょふん)
イワシなどの魚を煮て、水分と油分を取り除いたあとに乾燥させて粉砕した物です。チッソとリン酸を多く含んでいます。分解は速く、効果は比較的に速いです。
   
● 米ぬか: 玄米を精米するときに出る粉を利用した物です。NPK(チッソ、リン酸、カリウム)とミネラルや糖分を多く含んでいます。分解が緩やかで、効果は緩効的です。
   
● 油粕:
(あぶらかす)
大豆や菜種などから油を搾った後に残った搾りかすを利用した物です。チッソを多く含んでいるのが特徴です。
   
● バーク堆肥: bark(バーク:樹皮)を粉砕して発酵させた有機肥料です。保水性、通気性、保肥性をよくし、微生物の多様化を促進しますので、土壌改良に適していて幅広く利用されています。
 
 
有機質肥料の役割と効果は、土壌への栄養補充と土壌改良・改善が主です。有機質肥料は、土の中の微生物に分解されることで、農作物が育ちやすい土に変わるため、化学肥料に比べて即効性は低いですが効果は長く続きます。

また、団粒形成が促進されると、土壌の通気性や保水性が高まります。このような土壌改良効果は有機質肥料ならではのもので、化学肥料(無機質肥料)ではこのような効果は期待できません。
 
 
 
 
「発生(発病)状況」や「防除のポイント」など、このページでご紹介した情報は一例です。
地域に「防除暦」などがある場合は優先的に参照して、注意点などをご確認ください。
対象病害虫、回数、収穫使用前日数などについては、使用前に必ずラベルを確認してください。