ねぎのネダニ
 
【ネダニとは】
 
ネダニ類の体長は非常に小さく1ミリ以下ですので、肉眼での発見は困難です。
ネダニ
ネダニ
成虫・幼虫とも、土に埋まった根と茎部に寄生して加害(食害)します。
成虫・幼虫とも、土に埋まった根と茎部に寄生して加害(食害)します。
根と茎部が加害されると生育が悪くなり(生育が止まり)、葉が黄化して、そのままにしておくと枯死する場合があります。
土に埋もれている茎部(白い茎部)を食害して、茎部に褐色の傷を付けます。
卵→幼虫→若虫→成虫の生育過程を繰り返します。
 
 
【発生状況】
年間を通して発生がみられます。
発生の多い時季は「春~初夏」と「秋」で数回発生します。特に気温が上がる4~7月の発生が多いです。
連作した圃場で発生が多く見られる傾向にあります。
主な発生源は、前作の作物残渣に生存(寄生)しているネダニと、ネダニが寄生している苗の持ち込みです。
 
 
【防除のポイント】
ネダニの発生が確認された圃場では、収穫後の作物残渣を残さないようにします。
苗にネダニが寄生していないかどうかを確認し、寄生していない苗を定植します。
多発させてしまうと一度の防除では抑制が困難になるので、圃場をこまめにモニタリングして初発生を防除することが重要です。
定植して間もないうちに食害されると初期生育が遅れるため、定植時の植溝土壌混和で「トクチオン細粒剤F」、定植後の「トクチオン乳剤」が効果的です。
また、土寄せ後にネダニの発生を確認したら「トクチオン乳剤」を株元灌注します。(使用回数は3回以内です)
 
 
 
 
 
 
 
 
「発生(発病)状況」や「防除のポイント」など、このページでご紹介した情報は一例です。
地域に「防除暦」などがある場合は優先的に参照して、注意点などをご確認ください。
対象病害虫、回数、収穫使用前日数などについては、使用前に必ずラベルを確認してください。