トクチオン水和剤
【用途によって違うトクチオン】
野菜類のアザミウマ類、ハダニ類、チョウ目害虫などでお困りの方 トクチオン乳剤
果樹のカイガラムシ、アザミウマ類などでお困りの方 トクチオン水和剤
コガネムシ類、ハリガネムシ類、ヒョウタンゾウムシ類、ネダニ類、ネコブセンチュウなど土壌害虫でお困りの方 トクチオン細粒剤F
 
化学殺虫剤
トクチオン水和剤
トクチオン水和剤
(プロチオホス水和剤)
有効成分:
プロチオホス 32.0%
作用機構分類:
殺虫剤分類
1B
性状:
類白色水和性粉末 63μm以下
有効年限:
4年
 包装: 625g×16袋

[特 長]

*コナカイガラムシ類をはじめ各種害虫に優れた効果を示します。
*効果の発現はやや遅効的ですが、長期間効果が持続します。
*受粉促進に大切なミツバチに影響の少ない薬剤です。
*ボルドー液との直前混用ができます。



[適用害虫と使用方法]
作物名 適用病害虫名 希釈
倍数
使用
液量
使用
時期
本剤の
使用
回数
使用
方法
プロチオホス
を含む農薬の
総使用回数
なし コナカイガラムシ類
ハマキムシ類
800倍 200~
700L
/10a
収穫
60日前
まで
5回以内 散布 5回以内
かき フジコナカイガラムシ
カキノヘタムシガ
イラガ類
ハマキムシ類
チャノキイロアザミウマ
カキクダアザミウマ
収穫
75日前
まで
2回以内 2回以内

大粒種
ぶどう

コナカイガラムシ類
キンケクチブトゾウムシ成虫
アザミウマ類
収穫
45日前
まで
3回以内 3回以内
 
※希釈倍数の詳しい説明はこちら


[使用上の注意事項]

使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。
散布液調製後はそのまま放置せずできるだけ速やかに散布すること。
ボルドー液および石灰硫黄合剤との混用は可能であるが混合後速やかに散布すること。
本剤の作用はやや遅効性であるので害虫の発生をみたら早めに散布すること。
なしに使用する場合若葉の時期(5月頃)の散布では葉に軽い薬害を生じることがあるがその後の生育に対する影響は認められていない。ただしこの時期の使用に際しては所定濃度を厳守し乳剤類との混用はなるべくさけること。
蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。
ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意すること。
(1) ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにすること。
(2) 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけること。
(3) 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めること。


[安全使用上の注意事項]

粉末は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。
散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用すること。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換すること。
作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。
水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用すること。
使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきること。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
密封して乾燥した冷暗所に貯蔵すること。
治療法…本剤の解毒剤としては動物実験で硫酸アトロピン製剤が有効であると報告されている。
 
農林水産省登録 第15665号