ビービジョン(BeeVision)とは

マルハナバチは紫外線を認識することができます。花は紫外線を利用して、花粉や蜜の場所や花粉の状態をハチに教えています。この原理を利用して、ナチュポールシリーズのパッケージに特殊インクを使いマルハナバチにだけ見える模様を印刷しました。

これにより、マルハナバチはハウスの中のどの場所に巣箱があるか把握しやすく、また巣門の位置も認識しやすくなります。

ビービジョン アリスタ

マルハナバチは紫外線を認識することができます。紫外線を利用していろいろなものを認識していると言われています。

例えば、餌資源となる花。ハナバチなどの送粉昆虫に受粉を任せる花は、一般的に花びらが紫外線を反射して、雄しべや雌しべ、蜜を出す蜜腺などが紫外線を吸収しています(写真1)。

 
ビービジョン アリスタ 花 人間の視点 ビービジョン アリスタ 花 マルハナバチの視点  
写真1
写真2
 
 

紫外線を認識しやすくする特殊なフィルターを使って撮影すると、写真2のように、イチゴの花が周りの景色から浮き上がって見えることがわかります。
これは、花にとっては受粉が、ハチにとっては採餌が効率良く行えるように花とハチが紫外線を利用して情報の交換をしていると言われています。

 

ビービジョンは、このマルハナバチの習性を利用して、巣箱、特に巣門の周辺に紫外線を反射する特殊なインクを使って、蜜腺に導くような花の模様を印刷することで、マルハナバチがハウスの中でも巣箱の場所をより認識しやすいような工夫を世界で初めて施しました。

ブラックライトでナチュポールに紫外線を当てると、人間が通常の状態では見ることができない模様が浮かび上がっていることをご覧になれます(写真4)。

このことにより、不慣れなハウス内でもマルハナバチがスムーズに巣箱の位置を把握できるようになり、効率よく受粉活動を行ってくれます。

 
ビービジョン アリスタ 巣箱 人間の視点 ビービジョン アリスタ 巣箱 マルハナバチの視点  
写真3
写真4