「リモスワ」天敵混用放飼器の使用方法
アリスタが推奨する『混用放飼』のメリット

アリスタ ライフサイエンス株式会社(以降「アリスタ」)では、天敵殺虫剤を用いてアザミウマ、ハダニ、コナジラミなどの難防除害虫を安定かつ持続的に防除(管理)する技術として、天敵殺虫剤の『混用放飼』を推奨しております。

天敵殺虫剤は、それぞれに異なる特徴を持っております。特徴としては、活動に必要な温度や湿度、活動や産卵に必要な餌が挙げられます。また、栽培環境は、温度や湿度、害虫の発生状況を含め常に変化し、一定ではありません。そのため、様々な環境に適応し、最大の防除効果を上げるための技術として、アリスタでは様々な天敵殺虫剤を用いた防除体系を推奨しております。

その中で考案された技術が『混用放飼』です。異なる天敵殺虫剤を圃場に放飼する際、製剤ごとに均等に放飼する必要があります。製剤ごとに放飼しようとした場合、圃場内を移動して均等に放飼する必要があります。各天敵殺虫剤を使用する直前に、アリスタが提供する『混用放飼器』に入れて混ぜることで、圃場内での移動(放飼)が一回で完了します。

なお、違う種類の天敵殺虫剤を同じ容器に入れて出荷すると、異なる天敵がお互いを傷つけあって品質の低下につながります。使用直前に混ぜることで、各天敵殺虫剤の放飼を簡単且つ均等にできる技術、これがアリスタの推奨する『混用放飼』です。
アリスタが推奨する『混用放飼』のメリット
 


● 天敵混用放飼器の使用方法(リモスワ)
1 『リモニカ』 『スワルスキー』 のボトルを10分程横向きに静置します。
 
2 ボトルを静置している間に、付属の紙製漏斗を組み立ててください。
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3 ①のボトルを横向きにしたまま、ゆっくり10回転させて、カブリダニが均等になるように混ぜます。
その後、ボトルを縦にし、封入量の半分に目印を付けます。
「リモスワセット」天敵混用放飼器の使用方法3
「リモスワセット」天敵混用放飼器の使用方法3
 
4 『混用放飼器』 のキャップを取り、漏斗を差し込んでから、③を半分ずつ ( 『リモニカ』500ml 『スワルスキー』125ml ) すみやかに移し入れます。
※中身がこぼれないよう十分注意してください。
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5 移し終えたら 『混用放飼器』 のキャップをしめます。

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6 半分程度 (500ml) 残っている 『リモニカ』 の容器の中に、残っている 『スワルスキー』125mlをすみやかに移し入れます。

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7 移し終えたら 『リモニカ』 容器のキャップをしめます。
これで2本の混用放飼ボトルができたことになります。
1本で5a分です。
※スワルスキーのボトルは混用放飼器としては使いません。


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8 2種の天敵カブリダニがなるべく均一になるよう、各ボトルを横にしてゆっくり20~40回転させて混合します。



「リモスワセット」天敵混用放飼器の使用方法8
 
9 混合後は保管せず、ただちに放飼します。空ボトルとキャップを作物の株元に横にして静置してください。容器内やキャップに残っていた天敵が1~2日で作物上に移動します。
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10 放飼器1本当り約800回放飼可能です。圃場全体の株にできるだけ均一に放飼してください。
 
11 混合後は保管せず、ただちに放飼します。空ボトルとキャップを作物の株元に横にして静置してください。容器内やキャップに残っていた天敵が1~2日で株上に移動します。