アリスタIPM通信 生産者の声(ナス、スワルスキー)
 
 
生産者の声
 
高知県梼原町 JA津野山ナス部会
中越結夫部会長
松下周平さん
 

スワルスキー利用によるIPMプログラムを実践されているJA津野山ナス部会の部会長・中越結夫さん、同じ部会員の松下周平さんにスワルスキー利用についてお話しを伺いました。

平成14年にISO研究会を立ち上げ、同部会では部会全体での取り組みとしてISO14001認証を取得され、現在30軒3.1haで米ナス/小ナスを「環境に優しい農業」で栽培されています。

スワルスキーを導入して殺虫剤散布の回数が更に減少しました
中越部会長は「安心して食べられる作物を作りたい」と語り、土壌管理技術と併せて天敵や微生物農薬などのIPM技術を試行錯誤されながら取り入れられています。

なかでも「コナジラミ防除効果は100%に近い」とスワルスキーによる防除効果の高さを実感されています。

コナジラミやアザミウマが少々圃場内にいても作物に害を与えない程度に害虫密度を抑えることができ、前作では収量・秀品率ともにアップしているとのこと。
 
中越結夫部会長
 
中越結夫部会長
     
松下周平さん  
松下さんは当初天敵にはあまり興味がなかったそうですが、部会でスワルスキー購入費用の半額補助があったこともあり導入を決心され、前作では殺虫剤散布の約7割が削減でき、「スワルスキーが十分働いてくれたことで薬剤散布の手間が省けた」と効果を実感されています。
松下周平さん

これまでの天敵と比べてスワルスキーは定着しやすい

これまで様々な天敵を導入されてきた中越部会長はスワルスキーの定着のしやすさも評価されています。但し定着しやすいスワルスキーと言っても、放飼時に害虫が多発生している状況では防除が追いつかないこともあるため、事前にしっかり害虫の密度を下げてから放飼するなど導入のタイミングも重要だと語られました。

松下さんはスワルスキーをより定着させる目的で圃場内にスワルスキーのバンカープラントとしてピーマンを少々植えるなど、工夫をしながらIPMに取り組まれています。

スワルスキーをより効果的に利用することを含め、他の天敵や微生物農薬も導入し、地域にあったIPM技術を確立することで「環境にやさしい農業」をJA津野山ナス部会では目指しています。
 
 
※2011年7月30日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。