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生産者の声
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栃木県 JAしもつけ 壬生町苺出荷組合 石井隆二さん、隆行さん親子
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一昨年からスパイカルEXとスパイデックスの年内放飼を取り組んでいるJAしもつけ壬生町苺組合の石井さん親子にお話を伺いました。
JAしもつけは約300名のイチゴ生産者から構成され、栃木県の栽培面積の約15%を占めています。中でも壬生町はJAしもつけ管内最大の地区で123戸のイチゴ生産者から構成されています。石井さん親子はイチゴの管理を父親の隆二さん、害虫防除を息子の隆行さんが主体で行っています。
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イチゴを初めて栽培した年は、ハダニでクモの巣だらけになり、散々な目にあいました。
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そんな時に隆行さんは農大の研修で天敵の話を聞き、興味を持ったことが天敵との出会いだったそうです。父親の隆二さんと相談して天敵の使用を始めました。
天敵を導入する一番のメリットは、農薬の使用回数を削減でき、労力を短縮できることです。今まではハダニとの追いかけっこ。特に春先は、週に2回、それぞれ二人で3時間ほどかけて殺ダニ剤を散布したこともありました。
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石井隆行さん(左)と石井隆二さん(右)親子
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しかし、現在は1シーズンに2回の天敵放飼とハダニが発生した時に影響の少ない殺ダニ剤を散布するだけ。それも天敵の放飼は各1時間程しかかかりません。考えようによっては、こんなに残効が長く、しかも効果の高い農薬はありませんよね。
ハダニの広がりを抑えきれず、シーズンを終わらせる人が多い中、天敵を入れると春先まできれいな状態を維持できる」、とも隆二さんは話してくれました。
スパイカルEXとスパイデックス同時放飼 昨年、スパイカルEXとスパイデックスを年内に放飼しました。年内からハダニが発生するため、両方放飼した方が、年内のハダニの増殖が遅いような気がします。来作でも、スパイカルEX・スパイデックスを年内に放飼し、年明けにハダニの密度を下げてからスパイデックスを追加放飼したいと考えています。
今年度は、育苗期にも天敵によるハダニ防除にチャレンジしています。
天敵の魅力 そんな石井さん親子に、天敵の魅力について伺いました。「農薬中心の時は、とにかくハダニを全滅させなければいけない、と考えていました。しかし天敵を放飼していれば、農薬散布後にハダニが少残っていても、あとは天敵が食べてくれるから大丈夫だという安心感があります。また、どうしても農家は労働時間を0円と考えがちだが、ハダニ対策に時間がかからなくなった分、収穫作業や管理に重点をおくことができるようになりました。」「天敵を使って他の作業ができることに気づいて初めて実感されることかもしれません。天敵は値段が高いと思っていたが、労力を考えたら安いくらいだ」、とも。
天敵利用を成功させるコツは、天敵の住みやすい環境作りをしてあげることだと思います。天敵をまいたから安心、ではなく、イチゴを育てながら天敵も一緒に育てる、という心がけが大事だと思います。 天敵も一緒に育てる」という言葉はJAの技術顧問の先生が話してくださり、隆二さんは今でも忘れられないそうです。今後も天敵利用を続けていきたい、とお二人とも語ってくれました。今年はさらに、育苗期で、ホコリダニ及びコナジラミ対策でスワルスキーを、アザミウマ対策でホリバーブルーの導入を検討しておられます。今後とも、さらなる石井さん親子の活躍に期待したいと思います。
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※2011年7月30日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。
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