私は、上記の様な害虫対策にオルトラン剤 (メインは水和剤) と、トクチオン乳剤をローテーション散布の柱として毎年使用し続けております。害虫対策には3月中旬から11月まで、ほぼ2週間間隔で薬剤散布をします。3月のアブラムシ対策はオルトラン水和剤から始めます。何といっても浸透移行する事が最大のメリットで、比較的長くアブラムシを抑えてくれます。オルトラン剤はゾウムシ、コガネムシ、カミキリ、カイガラムシ以外はほぼバラに付く害虫に良く効いてくれる万能薬です(オルトラン粒剤は梅雨の時期に散布剤が使えない時に重宝します)。
また、4月中旬からの最初の花の蕾に付くバラゾウムシ対策ではトクチオン乳剤を使います。ゾウムシはなかなか防除が難しい虫ですが、トクチオン乳剤を丁寧にかけてやると防除出来ます。それから、花が終わった秋のカイガラムシ対策でもトクチオン乳剤を使います。ポイントはたっぷりと散布する事です。昨年は特にカイガラムシが多く発生したため、今年は2月の芽吹きのタイミングでもトクチオン乳剤を散布してカイガラムシを抑えました。
よく、オルトラン・トクチオンといった有機リン剤は臭いからバラの香りを消すのでは懸念されますが、散布液が乾いてしまえば問題無しです。バラの香りを消すことはありません。
最後になりますが、バラの病気対策ではサルバトーレも使用します。特にうどんこ病に対する効果は絶大です。これからも、オルトラン・トクチオン・サルバトーレを上手に使いながらバラを楽しんで行きたいと思います。