アリスタ通信 <生産者の声>大豆、ハーモザイム
 
 
<生産者の声> 
大豆の登熟速度と「青立ち」症状の改善について 大分県でのハーモザイムの使用事例
大分県宇佐市 石田 光太郎 様
 
アリスタ ライフサイエンス(株)
福岡営業所 中垣 隆

大分県宇佐市は、宇佐神宮や下町のナポレオン 「iichiko」 を製造する三和酒類株式会社で知られる県内有数の観光都市です。
県下最大の穀倉地帯と呼ばれる宇佐平野では、古くから麦、大豆・水稲の栽培が盛んです。

今回ご紹介する石田 光太郎様は奥様と2人で、米9ha、麦9ha、大豆1.5haを宇佐市内で栽培しています。
石田 光太郎 様
石田 光太郎 様
大豆栽培の苦労は、梅雨時期の長雨の影響で播種が適期に出来ないことです。播種遅れによる生育遅延、収量低下は経営的にも大きな問題です。また、近年の気候の温暖化により、成熟の遅れが起こり、その結果落葉の時期にも茎に緑色が残る「青立ち」症状を散見するようになりました。「青立ち」が起こると、子実の汚れによる品質低下や選別などによる余計な労力がかかります。
生産物の出荷も納入期限が決められている営農組合に大豆を出荷している為、生育不良や収穫遅れによる収量低下は深刻な悩みです。

昨年、大分県北振興局の県展示試験の委託先として試験実施し、アリスタ ライフサイエンス社の資材「ハーモザイム」を9月上旬のハスモンヨトウ対策殺虫剤と同時に散布しました。

8月上旬の遅延播種になりましたが、ハーモザイムの処理で登熟の速さが実感でき、周辺大豆地区にも負けない収穫状況でした。周辺圃場では青立ち症状がみられる中で、その被害も少ないことも気付きのひとつでした(次頁図1)。収量は後の県展示調査で無処理区より10%の増収であったとアリスタ担当者よりお聞きしました。
今年も、継続使用をする予定です。

●栽培条件とハーモザイム散布の記録
 
・大豆品種:
ふくゆたか
 
・播種時期:
2020年8月2日 (遅延播種)
 
・ハーモザイム散布:
開花直後 (8月30日)
 
・収穫時期:
11月30日
 
・散布方法:
1000倍希釈 (100L/10a) して乗用管理機で散布 (プレバソンと混用散布)
<生産者の声>大豆、ハーモザイム


アリスタ ライフサイエンスからひとこと
大豆の播種はできるだけ降雨時期を避けることが湿害回避に必要です。長雨が続く時期は播種タイミングを逸することが多く、その場合は生育や登熟の遅れのリスクが生じます。この度の石田様の大豆栽培も播種時期が遅れ、収量減を心配されたとのことですが、ハーモザイムの散布で良好な生育が実現できたと思います。また、ハスモンヨトウ殺虫剤との乗用管理機での同時散布が可能な事で、作業性の軽減になったかと思います。
「青立ち」の原因ははっきり究明されていませんが、着莢の減少によるシンク・ソースのアンバランスや高夜温、土壌水分ストレスによって引き起こされると考えられています。
ハーモザイムの散布により、大豆の着莢数が改善された事例は多数確認されていますので、この作用が「青立ち」の起こりにくい条件に導いたものと考えられます。
引き続き実施評価にご協力お願いいたします。
 
※2021年8月2日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。