アリスタ通信 みどりの食料システム戦略について
 
 
みどりの食料システム戦略について
 
アリスタ ライフサイエンス(株)
プロダクトマネージャー 須藤修

1.農林水産省の提言(抜粋)
みどりの食料システム戦略とは?
農林水産省から提言された、「食料・農林水産業の生産力向上と持続性をイノベーションで実現」 するための目標設定です。生産から消費までの各段階の取り組みとカーボンニュートラル等の環境負荷軽減で、持続的な食料システムの構築を行うことで目標の到達を目指しています。
これらの目標に向けて2040年までに革新的な技術・生産体系を開発し、2050年までにそれらの社会実装を実現するというタイムラインを設定しています。

2050年までに目指す日本の食料システムの姿
「持続的な食料システムの構築」 は、より具体的には次のような取り組みの実現によって、システムの完成と定義しています。
・ 農林水産業のCO2ゼロエミッション化(CO2の排出をゼロにする)の実現
・ 低リスク農薬への転換、総合的な病害虫管理体系の確立・普及に加え、従来の殺虫剤に代わる新規農薬等の開発による化学農薬使用量(リスク換算)の削減
・ 輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量の削減
・ 有機農業の取組面積の拡大
・ 食品製造業の労働生産性の向上
・ 食品企業における持続可能性に配慮した輸入原材料調達を実現

実現に向けて
解決に向けての取り組みは「生産から消費までの各段階」で数々のイノベーションを社会実装することにあります。即ち、①資材やエネルギーの調達、②持続的生産体制の構築、③ムリ・ムダのない加工・流通システム、④環境にやさしい消費や食育の推進 の4段階で具体的なイノベーションが提示されました。

みどりの食料システム戦略について


2.アリスタ ライフサイエンスと「みどりの食料システム戦略」
今、世界では食料資源の浪費や温暖化による不作などによって、食料システムの歪みが生じていると言われています。またコロナの感染拡大を契機に過去に例のないサプライチェーンの混乱、食生活の変貌が現実のものとなっています。輸入食材に頼って豊かさを享受する日本も決して世界の動向と無関係ではありません。

専門家は、食料システムを持続可能な方向に大転換しなければ、取り返しのつかない未来へと進んでしまうと警告しています。これを受け、EU諸国では「Farm to Fork戦略」が、アメリカでは「農業イノベーションアジェンダ」が既に提言されています。

私たちアリスタ ライフサイエンスが進める総合的病害虫管理(IPM)の体系が、化学農薬使用量の削減に貢献できることは既に実証済みです。また近年IPMにバイオスティミュラント製品の体系的な使用を加えることによって、総合的作物管理(ICM)の推進を強化しています。
バイオスティミュラントは、植物の生育を促進し、免疫力を高める技術として今後注目度は増すでしょう。

また、当社が保有するオルトラン、トクチオン、オーソサイドの3製品は、薬剤抵抗性が発生しにくい農薬として、リスク管理の面で改めて注目されていくことでしょう。

アリスタ ライフサイエンスは、具体的なソリューションを擁してこの課題に取り組んでいく所存です。

みどりの食料システム戦略について

(参照)
みどりの食料システム戦略 ~食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現~

 
※2021年4月30日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。