アリスタ通信生産者の声(ぶどう、タフプラントカラー)
 
 
<生産者の声>
「タフプラントカラー」を使用して、期待以上にぶどうの着色効果が高まりました!
兵庫県相生市 片山美果園(びかえん) 片山 允恭(かたやま のぶやす)様
 
アリスタ ライフサイエンス(株)
名古屋営業所 原田幸治郎

相生市 (あいおいし) は兵庫県の南西部に位置し、南は瀬戸内海、北にはのどかな田園地と緑の山々が広がり、気候は温暖で海と山に囲まれた自然豊かな街です。そんな相生市で、片山さんは兵庫県姫路市役所を定年退職後にぶどう作りを始めて20年になるとのことです。9アールの圃場でピオーネ、シャインマスカット、藤稔(ふじみのり)、クイーンニーナ等、様々な品種のぶどうを栽培されています。

<ぶどう作りを始めたきっかけ>
定年の数年前頃、少し年上の既に定年になった知り合いが数人、しばしば片山さんのところに遊びに来ていつも決まった喫茶店に行って井戸端会議をしていたとのこと。
片山さん曰く、「決まったメンバーが集まって、孫の自慢や奥さんや現役の時の上司の悪口などを言いながら時間を過ごしているのを見て、自分は定年後こんな生活はしたくない」と思い、先祖から継承された農地で、果樹づくりをやってみようと一念発起されたそうです。

片山美果園(びかえん) 片山允恭(かたやま のぶやす)様
片山美果園(びかえん) 片山允恭様

それまでも稲作は手掛けていたそうですが、定年退職後に新たな作物への挑戦ですから当初は大変ご苦労されたようで、ぶどうの専門書を読みあさり、ぶどう栽培が盛んな隣県の岡山県に視察するなどしてほぼ独学でぶどう作りを学んだそうです。

今では、片山さんが栽培したぶどうは品質が高く、甘くておいしいとの評判で、収穫したぶどうの9割近くはすでに固定客がいて、毎年おいしいぶどうを楽しみにしているお客さんがたくさんいらっしゃいます。

<ぶどう作りの課題とタフプラントカラー使用へ>
そんな片山さんがぶどう作りを続ける中で、病害防除の適期散布と摘粒作業にはご苦労されていたそうですが、10数年前からぶどう果実の色付きが悪くなってきたのを確かに感じるようになったとのことです。「房に対する養分の供給量は葉の数によって左右されますから、1房に対する本葉の数を通常の数よりも増やして色づきの改善を図ろうと3、4年試行錯誤しました。」とのことです。また、肥料会社が持ってこられた液体肥料を様々試したりされましたが、いずれも期待した効果は得られなかったとのことです。

昨年、取引のある農業資材卸の方から果実の色づき効果が見込める「タフプラントカラー」を試験的に使ってみてはと紹介され、あえて着色の最も悪いピオーネの樹で試しに使ってくださいました。収穫1ヶ月前に散布し、正直期待はしていなかったそうですが、期待以上の色づき効果が確認されました。味も悪くなかったため、今年はやはり色付きが悪いクイーンニーナでもう一度試験使用して効果を検証して今後継続的な使用ができればとのことです。

昨年、試験をしたぶどうの色づき比較
昨年、試験をしたぶどうの色づき比較

<2021年は引き続き試験実施の意向>
今の課題としては、収穫前に本葉が弱ってくるため、より高品質なぶどうを作るために養分の吸収や光合成の効果向上を期待して、「タフプラントカラー」の姉妹製品である「タフプラントチャージ」も併せて使用して、色づき効果と樹勢維持、糖度の向上も期待したいとのことです。「色づきの効果は散布のタイミングが重要であると思うので、試行錯誤しながら最適な散布時期を見つけていきたい」  と意欲的に語ってくれました。

<さらに高品質なぶどうを栽培するために>
先に述べたように、片山さんが作るぶどうにはたくさんのファンがおられますが、決して現状に満足していません。「味が落ちると客は離れる」 と強調され、ぶどう栽培に手間をかけることを惜しまず、さらにおいしく高品質なぶどうを作り続ける意欲に満ちておられます。農業の難しさも実感されており、「工業製品とは違うので、毎年同じことをやっていてもだめなわけで、天候を見ながらその都度必要な対処をしながら品質の高い高級ぶどうを作っていくことが目下の目標」 とのことです。

定年退職後に始められたぶどう栽培ですが、片山さんの思い入れの強さがひしひしと伝わってくるインタビューでした。これからも、片山さんは高品質でおいしいぶどうを栽培して多くの方に喜んでもらえることと思います。そのために、「タフプラントカラー」と「タフプラントチャージ」が少しでもお役に立てるよう願っています。片山さん、インタビューのご協力ありがとうございました。

アリスタ ライフサイエンスからひとこと
気候の温暖化により、様々な果樹の着色不良は各地で問題になりつつあります。品質の劣化や収穫時期の遅れなど、経営へのリスクを伴う悩ましい問題です。果樹本来の生理機能を強化し、高品質な果物の収穫にタフプラントシリーズをお役立ていただきたく、引き続き試験の実施にご協力お願いいたします。

※2021年4月30日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。