アリスタ通信 生産者の声(りんご、トリコデソイル)
 
 
<生産者の声>
りんごに 『トリコデソイル』を使用したところ、樹勢回復効果が得られました!
長野県茅野市 野口果樹園 野口 昂大様
 
アリスタ ライフサイエンス(株)
東京営業所 阿川泰徳

茅野市は長野県の中部に位置し、八ヶ岳が一望できる高原地域です。気候は冷涼でセルリーやパセリ、ブロッコリーなどの高原野菜の産地でもあります。

野口さんは野口果樹園の3代目で、大学卒業後、長野県農業大学校で1年間りんご栽培を勉強された後就農し、りんご栽培は今年で5年目となります。

現在はお父様と親子2代で2.3haの圃場でふじ、名月、すわっこ、シナノスイート等様々な品種のりんごを栽培されています。
野口果樹園 野口 昂大様
野口果樹園 野口昂大様

<りんご栽培での課題>
長野県は過去に養蚕業が盛んだったため桑畑を改植してりんごを栽培している圃場が多く存在します。そのような桑畑の改植圃場では紋羽病の発生が多くみられる傾向があります。
野口さんの圃場も昔は桑畑だったこともあり、紋羽病の発生やそれに伴う樹勢低下が課題となっています。十数年という長い年月をかけて育てた樹が駄目になることもあり、化学薬剤を使い続けてはいましたが、根本的な解決には至っていませんでした。また、温湯消毒のような新しい技術もでてきてはいますが、機械が高価なことと広い面積の消毒については作業的にあまり現実的ではないと考えていらっしゃいます。

<トリコデソイル使用へ>
そんな中、昨年の春に所属されているJA信州諏訪からトリコデソイルを紹介され、灌注処理を試してみられました。トリコデソイルは当初はセルリーなど野菜の根圏育成の目的でJAから紹介されていました。果樹にも樹勢回復効果があるという資料を目にされ、半信半疑ながら、まずは樹の活力や免疫力を高めるという観点でお試しされたとのことです。

<トリコデソイルの使用時期と効果>
使用時期については開花前にあたる4月下旬と、8月下旬の2回を慣行防除に合わせて使用をされました。樹勢が低下している株には4000倍100L~200L、健全な株にも同倍率80L~100Lを処理して頂きました。
4月処理については地温が上がり、根が動き始める時期を目安として使用をされ、およそ1ヶ月後の5月末ごろには慣行薬剤区と比較して樹の根本にひこばえの発生が見られ、さらに葉色が濃くなるなどの樹勢回復効果が確認されました。
8月処理については葉色が若干濃くなるといった効果は見られましたが、春先ほどの効果は実感できませんでした。このことから使用時期としては効果が見えやすい開花前が良いのではないかと考えていらっしゃいます。

特に樹勢低下がみられる株については隣り合った樹で4000倍100L区と200L区を設けて、比較して頂けました。どちらの株も前年と同程度の樹勢だったようですが、200L処理した株の方が樹勢もより回復しており、収穫した果実の重量や収穫量も勝っていました。

生産者の声(りんご、トリコデソイル)

<今後の検討課題>
昨年は導入1年目で効果がみられましたが、今後の検討事項としては樹の健康状態に合わせて1本当たりの処理量の変更や、処理間隔 (毎年か隔年か) を検討したいとのことです。また、改植時の処理や台木、化学防除との組み合わせを含めて総合的な対策を検討されており、最善な手段を作り上げていきたいと意欲的に語っていただけました。

親子二代で営むりんご農家、野口さんはご自分の圃場だけでなく、地域の課題が解決できればと、熱い意欲を見せてくださいました。課題解決のために、トリコデソイルが少しでもお役に立てるよう願っています。野口さん、インタビューのご協力ありがとうございました。

野口果樹園Facebook:https://www.facebook.com/NoguchiKajyuen/



アリスタ ライフサイエンスからひとこと
トリコデソイルは根の生長を促し、植物の栄養吸収をサポートすることによって、樹勢を回復させる微生物資材です。トリコデルマ菌を施用することで、根圏微生物群が健全なバランスに維持されることも期待されるところです。最近の研究ではトリコデルマ菌からのシグナル伝達によって、樹体の免疫が強化されることも示唆されているようです。微生物の力は実に多彩です。
トリコデソイルの果樹への施用事例はまだ例数が少なく、引き続き実施評価にご協力お願いいたします。
 
※2021年4月30日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。