アリスタ通信 日本バイオスティミュラント協議会 第3回講演会開催報告
 
 
日本バイオスティミュラント協議会 第3回講演会開催報告
 
アリスタ ライフサイエンス(株)
プロダクトマネージャー 須藤 修

2020年11月2日~30日、日本バイオスティミュラント協議会による第3回講演会が開催されました。本協議会の事務局を置くアリスタ ライフサイエンス株式会社は本講演会の準備、運営を実行する企業です。

バイオスティミュラントは、植物や自然環境が持つ本来の力を活用して、植物の成長や品質の向上、貯蔵性を高めるための新しいジャンルの農業資材です。昨年度はコロナウイルス感染症対策のため、例年の講演会形式の代わりにインターネットを利用したオンデマンド配信形式で行いました。「温暖化による農作物への影響とその対策」 をテーマに、これからの果樹、野菜栽培のあり方とバイオスティミュラントの可能性について4名の研究者が講演しました。

講演内容は以下のとおりです。

1. 「わが国の果樹生産で顕在化している温暖化の影響と対策」
農研機構 果樹茶業研究部門 生産流通研究領域 園地環境ユニット長 杉浦 俊彦氏
温暖化による果樹への影響のメカニズムと被害の事例を挙げながら、具体的な対策方法について解説していただきました。

2. 「高温条件下におけるリンゴの着色不良について -バイオスティミュラント利用の糸口-」
東京農業大学 国際食料情報学部 国際農業開発学科 教授 小塩 海平氏
温暖化の影響によるリンゴの着色不良への植物ホルモンに代わる対処方法として、バイオスティミュラントの組み合わせ例が紹介されました。

3. 「高温ストレスと光合成 -気孔開孔のコントロール-」
神戸大学大学院 農学研究科 准教授 山内 靖雄氏
みどりの香りに含まれる2-ヘキセナールの植物の高温耐性の獲得効果と、この物質を利用したバイオスティミュラント資材 「すずみどり」 の効果を紹介されました。

4. 「ブドウにおける温暖化対策」
農研機構 果樹研究所 ブドウ・カキ研究領域 上級研究員 杉浦 裕義氏
ブドウの着色不良への対策として、促進栽培、局所冷房による果房の温度管理、LEDによる補光、光合成物質の分配管理、ABA剤の散布といった技術を紹介していただきました。


講演会に引き続き、協議会会員企業によるバイオスティミュラント関連製品の紹介が行われました。

・アクプランタ株式会社 植物活性化剤 「スキーポン」
・アリスタ ライフサイエンス株式会社 葉面散布用肥料 「ハーモザイム」
・株式会社サカタのタネ 有効菌リレー処理 「バイオエースシリーズ」
・シプカムジャパン株式会社 腐植酸製品 「ブラックジャック」
ハーモザイム
日本バイオスティミュラント協議会 第3回講演会開催報告
 
※2021年2月15日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。