アリスタ通信 生産者の声(フルーツトマト、トリコデソイル、ハーモザイム)
 
 
生産者の声(フルーツトマト、トリコデソイル、ハーモザイム)
 
アリスタ ライフサイエンス(株)
札幌営業所 千葉 啓輔


名寄川流域の肥沃な大地、豊かな自然と恵まれた森林に囲まれ、冬と夏では60℃近く寒暖差がある事で四季折々の顔を楽しむことが出来る北海道下川町では、味の濃い美味しいフルーツトマトが作られ、特産品にもなっています。

そのフルーツトマト栽培の北限とも言われている下川町の総面積60aの農地で、トマト 『りんか』 の栽培を中心とした農業経営に取り組み、楽天ショップで 「北の極」 というネーミングで人気のフルーツトマトを生産されている、遠藤 大世さんに、弊社 バイオスティミュラント資材 (以降BS剤) を使用した感想を伺いました。

下川町 遠藤 大世さん
遠藤さんがバイオスティミュラント(以降BS) を知ったのは、「必要としていない成分が入っている肥料の代わりに、細かい栽培にかかわる部分をコントロール出来る、例えば一定の生育レベルを保つ、肥料の吸い上げ能力だけを向上する などの特化型資材として興味を惹かれた」ことがきっかけでした。
下川町 遠藤 大世さん
 
BS剤を知る前は、道内外を訪問・見学するなどをして環境抑制技術の採用を検討したそうですが、技術の均一化は図れても、他エリアと差別化する為の地域ブランド作物を栽培できる最善の方法とは考えられず、マニアックな物にはなるがBS剤の効果的な使用方法を模索し、試すに至ったそうです。
私が昨年8月頃にお伺いした際、遠藤さんは次年度に100mハウスを2棟新設する為、それに向けた様々な試みを検討・実施されていました。その試みの一つが温度帯と肥料の関係性を明確にする事を目的とした資材の検討です。

北海道は雪解け時期(4~5月頃)の肥料吸収効率が悪い為、春先に肥料を大量に使用するケースがあり、その際に気温が一度急上昇すると急激な肥料吸収により、徒長気味になる等の生理障害が作物に発生し、夏場の生育に影響を及ぼしてしまいます。
生産者の声(フルーツトマト、トリコデソイル、ハーモザイム)
   
新設のハウスでは、そのような状況下においても一定の温度・生育管理ができる事を目的としておられました。特に栽培されているフルーツトマトは、葉の面積が大きくなってくると管理はしやすくなるが、その分トマトに味を乗せるための養分を必要とする等、管理に気を使うことが多いとの事。そんな中で育苗期に有用微生物入り土壌改良資材 『トリコデソイル』 を、定植直後に植物由来成分入り葉面散布用肥料『ハーモザイム』 をご使用いただきました。

2つのBS剤の良いところとして遠藤さんは、「他社同系統の資材と比較しても、効果の発現までの時間が目に見えて早く、また寒さ (外的ストレス)にも強くなることからも使用メリットは大きい。しかし一方で、添加している微量要素の内容量が少ないので、場合によっては微量要素を追加する等の調整も必要な点が、より使いやすさを追求する上で課題ではないだろうか」 と改善点を踏まえて話してくださいました。ハーモザイムは、生殖成長と栄養成長が同時進行するトマトを栽培する上で、例年問題が発生する時期の1か月前に施用したところ、散布2週間後ほどで効果が見られ、その結果、外的ストレスに左右されることのない収量の安定が図れました。

今後のBS剤への期待としては、「基本的に今までこういう外的ストレス下における【バランス調整・コントロール】 を主目的とする資材はなかった、もしくは認知されてこなかったと思う。しかし、こういう資材が出てきたことにより、栽培・施肥管理が楽になり、反収量を上げやすくなって来るのではと考えている。その為にも、それぞれのBS剤の使い方と使用することで得られる効果を作用機作から理解をし、それを生産者に伝えることをメーカーに期待したい」と話していただきました。

「例年通り」「平年並み」という言葉が使いにくくなってきている近年の天候状況において、外的ストレス下におけるBS剤の役割と生産者からの期待に応えられるように、我々も栽培と作用機作の理解と周知に努めたいと改めて思います。

生産者の声(フルーツトマト、トリコデソイル、ハーモザイム)
 
※2020年11月9日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。