アリスタ通信 熊本県立農業大学校での天敵利用実践学習事例
 
 
熊本県立農業大学校での天敵利用実践学習事例
 
アリスタ ライフサイエンス(株) フィールドアドバイザー 荒木 均


皆さん、全国42都府県で、農業の担い手を専門的に養成するため設置されている農業大学校をご存知ですか。

熊本県立農業大学校もこの一つ。2学年制(1学年定員80人)で①プロジェクト学習法に伴う実践技術の習得、②全寮制、③専修学校化による専門士の付与、④農業経営に必要な無人ヘリコプター免許、毒劇物取扱責任者等多くの各種資格が取得できることが特徴です。

ちなみに、東京で毎年1回開催される 「全国農業大学校プロジェクト・意見発表会」 農大甲子園とも呼ばれるもので、各ブロックの大会を勝ち抜いた代表が学習成果を競いあいます。アリスタ ライフサイエンス(株)もこの発表会を支援するため、発表会に審査員として出席し特別賞(アリスタ賞)を贈呈しています。

熊本県立農業大学校では、毎年本校を志望する高校生などを対象に、夏休みを利用してオープンキャンパス 「緑の学園」 が開催され、野菜学科では、今年も「天敵の観察学習」が企画されました。
例年、2回に分けて開催されますが、今年の総参加者は130人で、野菜学科への参加者は80人と大半を占め午前中は全体研修、午後に学科別実習がありました。
現役の学生が企画し講師となり、前期・後期で参加した80人の生徒の皆さんに実習プログラム  「天敵観察」「トマト接ぎ木実習」 などが行われました。

熊本県立農業大学校での天敵利用実践学習事例

天敵観察では、市販天敵スワルスキーカブリダニや土着天敵ヒメハナカメムシ、ナミテントウ虫などを用意して、観察方法や使い方などについて学生自ら熱心に紹介していました。

参加した高校生は、天敵防除技術などを是非学びたいと大変興味深く関心を示しており来年の入学が期待されています。

熊本県立農業大学校での天敵利用実践学習事例


熊本県立農業大学校での天敵利用実践学習事例

なお、本校は昨年、創立40年を迎え、卒業生は3,232人を数えます。大半が県内の農業経営者、営農指導員、農業関連産業等に従事しており、学生時代に天敵利用を始めIPMの実践技術を学ぶことは、県が実施しているグリーン農業と呼応してIPMを普及するための礎と考えています。

※2018年11月8日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。