アリスタ通信 〈特約店の声〉小柳協同株式会社
 
 
〈特約店の声〉小柳協同株式会社
 
園芸施設資材部 浅岡博明 氏

昭和26年10月の設立以来、今日まで北海道農業の発展に寄与されてきた小柳協同株式会社は、平成16年に異業種との合併を経て、食品添加物業界・工業薬品業界にも進出なさるなど、多角的な経営をされています。

『現状に甘んじることなく、卸売業者として社会のニーズを的確に把握し、企業体質の強化を図り、全社一丸となって期待される企業を目指し、邁進する』 という社の目標を掲げ、近年ますますニーズが高まる新しい分野 バイオスティミュラント製品の試験などにも積極的にご協力くださっています。

今回は、園芸施設資材部 浅岡様に北海道の現地圃場試験の取り組みについて伺いました。


バイオスティミュラント 北海道 現地圃場報告
2017年より小柳協同(株) と アリスタ ライフサイエンス(株)は共同で、トマト栽培と水稲育苗の現地効果確認試験を実施しています。最終結果は出ていませんが現状報告を致します。

2018年の北海道は6月から7月20日まで低温・日照不足・長雨と異常気象が続き、生産者の心配は尽きません。異常気象に対応する必須アイテムとして 『トリコデソイル(有用微生物入り土壌改良資材)』 『ハーモザイム(植物由来成分入り葉面散布用肥料)』 を使用し トマト栽培・水稲の育苗に昨年よりチャレンジしています。


★ 大玉夏秋トマト
目的: 2017年ハーモザイムの効果確認。2018年トリコデソイルによる発根効果とハーモザイムによる活性効果でトマト栽培の相乗効果を確認する。
圃場: 夕張郡栗山町大櫛農場 (大櫛農場は夏秋取り大玉トマトの無加温ハウス栽培農家です)

2017年
・ハーモザイム : 1000倍希釈で6月中旬から3週間間隔を目処に4回以上 土壌灌注処理(ハーモザイムは通常、葉面散布用の資材ですが、本ハウス内の加湿防止のため、土壌灌注で処理を行いました)
・ナチュポール : モチロン使用しています

2018年
・ハーモザイム、ナチュポールの使用に加え、トリコデソイルの評価を開始しました。
・トリコデソイル : トマト定植4月29日~5月4日実施 約10日後に灌水処理 (250g/1ハウス 約460㎡)

 
2017年 ハーモザイム処理区は、無処理区に比べ、写真で見取れる以上の樹勢の強さが、ところによっては維持していることが確認できた。

2018年 試験継続中であるため経過だが、トリコデソイル+ハーモザイム処理区は、無処理区に比べ伸長が早かった。

★ 水稲 (品種: ゆめぴりか) 
目的: 2018年トリコデソイルを水稲育苗時使用して健苗育苗を確認する
圃場: 美唄市須藤農場 (須藤農場は水稲・小麦・カボチャ栽培の専業農家です)

・トリコデソイル : 水稲育苗時約1.5葉期に水で希釈して散布処理(散布水量は慣行量)
1箱250gで100㎡散布処理(育苗箱600枚)
処理時期: 2018年4月29日 葉齢1.5葉期に1回散布
田植え: 5月18日~22日


処理区では葉色が濃く、白い根が多く確認できた
処理区では葉色が濃く、白い根が多く確認できた


7月18日現在、北海道全域で6~7月は天候不良にもかかわらず、須藤農場の作況は例年並みであることが確認できました!

まとめ
農業・稲作・園芸において “苗半作” という言葉があります。移植栽培においては、苗代で育てる苗の良否が本田での生育や最終的な収量を左右し、良い苗を育てることで、収量の半分が保障されたようなものである と昔から言われています。

トリコデソイルなどのバイオスティミュラント資材を使用して、水稲育苗時の低温・日照不足・長雨等の天候不良が発生したとしても健苗を育成し、安定した水稲栽培を目指す手助けをしたい。当社はアリスタ ライフサイエンスとICM(総合的作物管理体系)の追求を目指します。

 
 
 

※2018年8月31日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。