最近ふと「カブリダニはハダニだけでなく、コナジラミもアザミウマも捕食するカブリダニがいるんですね?」と聞かれて、「そういえば、以前の知識では、チリカブリダニやミヤコカブリダニはハダニしか捕食しないのに、スワルスキーがチリとは違うカブリダニであることは、普通の農家さんや一般人は知らないですよ!」
といわれて、思わず基本、原点に戻ることも必要だなと思い始めました。
チリとミヤコはハダニに特化、専攻していて、スワルスキーは、ハダニも食べますが、コナジラミ、アザミウマ、ホコリダニのほうが好きだという、いまさらながら、その特殊性に気づきました。発見したのはコパートに来ていたギリシャの女性研究者だと聞いています。スワルスキーさんとは、イスラエルの有名なダニの博士です。
ところで、スワルスキーはオランダ人にスワルスキーと言っても通じません。ヨーロッパではスウィスキーと発音します。スイスとウィスキーを足したような発音です。ついでに天敵の学名の発音は難しいので、ひとつふたつ紹介します。チリは
ファイトセーユラス ミヤコは ネオザイラスです。なんとなく恐竜の名前みたいですね。それはどちらもラテン語だから発音が似ているわけです。ちなみに、チリはチリワインのチリではなくて、塵のチリです。すごく小さいという意味。(編集部注:諸説あります)
ミヤコは都でいいと思いますが、その命名の経緯について知りたいところです。私の推定は京都大学の方が、京都という都にかけて命名したのではと。京都大学はダニに研究でも有名です。
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