アリスタ通信 〈特約店の声〉 東海物産株式会社
 
 
〈特約店の声〉東海物産株式会社
 
第一営業部 次長
佐藤徳和 様

弊社は、海外より優れた農業関連商品や技術を積極的に導入しておりますが、その代表的な商品・技術の一つが「マルハナバチによる生物的受粉」です。

今では当たり前のように使用されているマルハナバチですが、日本への導入は1991年12月に初めて弊社によってベルギーのバイオベスト社製のセイヨウオオマルハナバチ(商品名:ハニートーン)が輸入され、静岡県、愛知県、三重県の試験場や施設栽培トマト農家において導入試験が実施されました。さらに、翌年1月には株式会社トーメン(現 アリスタ ライフサイエンス株式会社)がオランダのコパート社製のセイヨウオオマルハナバチ(商品名:ナチュポール)を輸入し、各地の施設栽培のトマト、なす、いちごなどで試験を行いました。

導入当初は、マルハナバチの利用に関する技術的な資料が乏しく、またヨーロッパと日本における施設園芸の違い(病害虫防除に天敵を利用しているか化学農薬を利用しているかの違い、施設の規模の大小の違い、気候の違いなど)もあり、その利用・普及に関しては大変な苦労をしてきましたが、先駆者である弊社とトーメン社で協力し合いながら、時には 良きライバルとして切磋琢磨しながら、共にマルハナバチの普及・拡大に努め、施設栽培農家の省力化や果実品質の向上などに貢献してきました。
マルハナバチ
マルハナバチ

導入以降、関係各者の努力によって急速に普及が進んだセイヨウオオマルハナバチの出荷数量は2003年にピークの7万箱に達しましたが、2006年に特定外来生物に指定された影響もあって一部が在来種であるクロマルハナバチに切り替わり、2015年の出荷数量はセイヨウオオマルハナバチが6万箱、クロマルハナバチが3万箱となっています。

2017年4月には、農林水産省及び環境省により「セイヨウオオマルハナバチの代替種の利用方針」が策定され、2020年までにセイヨウオオマルハナバチの北海道を除く出荷量を半減する目標が掲げられました。弊社もアリスタ ライフサイエンス株式会社もクロマルハナバチへの切り替えを更に進めることにより、作物の受粉にこれまで通りマルハナバチをご利用いただき、施設栽培農家の省力・増収に貢献できるよう引き続き取り組んでまいります。

〈特約店の声〉 東海物産株式会社

※2018年5月11日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。