アリスタ通信 バイオスティミュラント(肥料) 「ハーモザイム」の枝豆への適用について
 
 
バイオスティミュラント(肥料)「ハーモザイム」の枝豆への適用について
 
アリスタ ライフサイエンス(株)
プロダクトマネージャー(バイオスティミュラント担当) 須藤 修


弊社の葉面散布用肥料 「ハーモザイム」 は、その効果を実証するために各地で試験が進められています。その中でも枝豆に対する成績は目を見張るものがあり、本製品を一度試してみたいというユーザー様の声が全国的に高まっています。

今回は、2017年に行われた「ハーモザイム」の現地実証試験の中から有効な試験結果を報告いたします。

試験は宮崎県の農業生産法人様のご協力のもと実施されました。栽培および試験の詳細は以下のとおりです。
試験地全景 バイオスティミュラント(肥料) 「ハーモザイム」の枝豆への適用について
試験地全景
■試験方法
供試品種: 枝豆(湯あがり娘)
栽培条件: 播種5月4日、収量調査7月12日 (播種後約70日後)
ハーモザイム処理: ハーモザイム1000倍液を100ℓ/10aの割合で葉面散布
散布回数および散布日: 6月17日に1回散布 (満開日の3日前にあたる)
試験面積: 処理区、無処理区とも約90a
栽培方法: いずれの区も慣行的な管理方法による

■調査方法
処理区・無処理区の各区より、無作為に3.3㎡の枝豆(45株)を収穫し、調査に供した。
調査項目は、総莢数、総莢重量、子実数別(3粒以上、2粒、1粒、不稔・未熟)の莢数・重量をカウントした。

■結果
・莢数・莢重量(g/45株当たり)ハーモザイム処理により、莢数で14%、重量で29%の増収が認められました。
バイオスティミュラント(肥料) 「ハーモザイム」の枝豆への適用について
ハーモザイム処理区の収穫物
ハーモザイム処理区の収穫物
・不稔+未熟莢率
結実総数自体は両区とも1,700個程度でほぼ同じでしたが、無処理区はその後成長が停滞する莢が目立ちました。ハーモザイム処理により、不稔・未熟莢数で10ポイント以上(33%→21%)の改善が認められました。


・子実数別莢重量(g/45株当たり)
バイオスティミュラント(肥料) 「ハーモザイム」の枝豆への適用について
ハーモザイム処理により、相対的に3粒莢優位の子実構成となり、品質向上が認められました。

■考察
ハーモザイムを葉面散布処理することにより、
・不稔・未熟莢数の軽減が認められました。
・重量で29%の増収が認められました。
・3粒莢が数、重量ともに増加しました。

ここでハーモザイム散布が植物にどのような作用を起こしているのか、改めて考察いたしたいと思います。私たちは既に、ハーモザイム散布後の植物の内性ホルモンの変化を遺伝子レベルで解明しております。即ち、ハーモザイム処理により、ある種の酵素たんぱく質(SICYP735A1)の活性を刺激していることが、モデル植物を用いた試験で確認されています。

枝豆は開花時のさかんな細胞分裂にサイトカイニンが必要な植物で、内生サイトカイニンがこのときに不足すると、せっかく受粉ができても子実がうまく育たず落莢してしまうという先天的性質を持っています。この問題を改善するために、開花時にハーモザイムを処理し、受粉後の細胞分裂をスムーズに行わせるわけです。

したがって、ハーモザイムの散布時期を間違えると増収効果は得られにくくなり、期待はずれの結果になることも過去の試験を通して分かってきました。

枝豆は比較的開花時期が短い期間に揃っており、ハーモザイムの1回の処理でその効果を発揮できます。
枝豆はハーモザイムにとてもマッチした作物だということができます。

各種内生ホルモンに関与する遺伝子の活性化程度を解析
細胞分裂の活性化(イメージ)
各種内生ホルモンに関与する遺伝子の活性化程度を解析
細胞分裂の活性化(イメージ)

バイオスティミュラント(肥料) 「ハーモザイム」の枝豆への適用について

ハーモザイムはとうもろこし抽出成分をはじめとする葉面散布肥料ですから、農薬使用に関わる使用回数にはカウントされませんし、何より天然由来物なので、安心してご利用いただけます。

枝豆の買い取り価格にもよりますが、本試験では大幅な経済効果が予見できることより、この農業生産法人様からは、今後積極的にハーモザイムの導入を検討してみたいとのご意見をいただきました。

枝豆の増収と品質改善にハーモザイムを一度お試しいただき、ハーモザイムの増収と品質改善効果を体験してみませんか。

最後に 本試験の実施に多大なご協力いただいた、農業生産法人 有限会社四位農園様 に深く感謝申し上げます。

バイオスティミュラント(肥料) 「ハーモザイム」の枝豆への適用について
 

※2017年11月8日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。