お茶のハマキガ対象の微生物殺虫剤「ハマキ天敵」(ハマキムシだけに感染する)が、輸出用のお茶で使われており、今年も使用面積が拡大しています。
鹿児島県の輸出用茶園では数年前から使われてきていますが、今年は京都の茶園でも、輸出用のお茶で使用する茶園が出てきました。残留が問題になる茶葉では、ハマキ天敵は重要な生物的防除の手段となります。年間を通じて使用できるので、秋の越冬するハマキガに対して散布することにより翌年のハマキガの発生を減少させることがわかっています。
今後、リンゴも輸出されるようになると、リンゴの輸出用果樹園で使用されることも期待されます。欧米では、果樹での微生物殺虫剤が多く使われており、リンゴでのハマキガやコドリンガなどがその対象です。
以下は20年以上前の試験結果ですが、現在でも示唆に富む内容と考えられます。