―――キャベツを大面積で栽培されているそうですが、すべての面積を防除するとなると防除回数はどの程度になるのでしょうか?
年間延べ栽培面積約15ha所有しており、1日3ha防除可能です。
栽培期間中に灌注1回、除草剤を0~1回、殺虫殺菌剤は6回の処理を実施しています。
殺虫殺菌剤の散布が7回になることもありますが、5回が理想と考えています。
―――キャベツの問題害虫は何でしょうか?
秋口のオオタバコガ・ハイマガラノメイガの被害が大きいです。
コナガは、経済的被害は少ないものの、春先は密度が上がると問題となるので、A剤を使用しています。
―――今回、ジャックポット顆粒水和剤 を使ってみようと思ったきっかけは何ですか?
現在使用している殺虫剤が、最近、残効性が短くなってきたのではないかと感じていました。そこで、系統の違うジャックポット顆粒水和剤(BT剤)
を試したかったのです。いきなりジャックポット顆粒水和剤のみで使用するのも抵抗がありましたので、まずは混用での使用を考えました。散布間隔を2週間空けるのが目標だと考えています。
今回、A剤単用散布はやや虫数が増えてきたところでしたが、ジャックポット顆粒水和剤と混用散布した区は、大丈夫だという印象でした。アオムシやウワバが増えてきましたが、アオムシは孵化幼虫(写真1)が多く外葉にしか見られませんでしたし、ウワバも外葉でしたので、安心して2週間空けることができたと考えています。残効が伸びたので害虫が増えるタイミングがやや遅くなったのがよかったのだと思います。