IPM通信 初めてのメーカー紹介は、やはり柱となる天敵・微生物農薬のメーカーである、コパート社を紹介させていただきます。
コパート社は、ヨーロッパ有数の貿易港であるオランダ・ロッテルダムのベルケル・エン・ローデンライスに本社を置き、天敵・マルハナバチでは世界トップのシェアを誇る昆虫・微生物製造の専業メーカーとなります。
他の農薬メーカーのように、化学メーカーが農薬の製造・販売を開始したのと異なり、同社は1967年にキュウリ生産の農業法人として設立され、幸か不幸か創業者であるヤン・コパート氏が化学農薬アレルギーという体質のため、病害虫防除に化学農薬を使用できなかったことから、その代替技術として、スイスの研究機関より天敵を輸入・自家増殖をはじめ、それが周りの評判を呼び、最終的にキュウリ栽培を止め、天敵昆虫の専業メーカーに変わっていったものです。
現在、従業員は200名弱、売上は200億円となり、イギリス、フランス、イタリアといった欧州は勿論のことアメリカ、南米、アジアでは上海に子会社を置き、ワールドワイドに天敵・微生物・マルハナバチを供給しています。
近年では、バイオスティミラントの製造・販売を始め、Partners
with Nature をスローガンにIPM(総合的病害虫管理)のみならずICM(総合的作物管理)の普及に努めています。
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