●施設ミカンでの天敵利用の取り組みの経緯
「技術と普及」2013年1月号(P.56)、同2014年1月号(P.56)にも施設ミカンでの愛知県、佐賀県の取り組みが紹介されており、地域における課題が述べられているが、それらを含め現状で解決すべき問題として以下のような点が挙げられる。
☆薬剤感受性低下によるミカンハダニの発生
☆施設内薬剤防除(動噴を用いた手散布)にかかる労力の負荷と経営面での負担
☆防除作業増加による剪定作業など管理時間の減少、樹木の繁茂、それによる品質の低下
☆輸出用としての農薬残留基準値の低減化
これらの課題を解決するために、ミカンハダニ防除において天敵利用を基幹とした防除プログラムを構築し、現地で受け入れられる実証試験を蓄積してきた。
また、取り組みの過程でスワルスキーについてはボトル製剤のコーヒーフィルターを用いた放飼から、パック製剤(スワルスキープラス)の新規登録により作業の簡便化も図ってきている。
★天敵利用を基幹としたIPMプログラム実証のポイント
|