最近のオランダのハウス栽培事情
近年のオランダの野菜栽培会社(注:ほとんどが会社組織になっている)の平均栽培面積は3.2ha。 10年前の2倍である。(注:日本の10倍と考えられる)。使用する天敵の量も10倍に近い。(注:コストセーブにつながる)面積として、トマトは微増(1,800ha) キュウリ、パプリカは現状維持。
ハウス野菜はほとんど輸出されている。輸出先: ドイツ、イギリス向けで80%以上。
つまり、スペインとオランダのハウス栽培は輸出マーケットであり、農薬残留については極めて神経質にならざるを得ないということが分かります。また栽培会社の収益は毎年大きく変動している。これはトマトの価格変動によるところが大きい。 (オランダのABNアムロ銀行のリポートより)
微生物農薬会社が農薬会社に買収されている背景は?
2012年 バイエル クロップサイエンス㈱(独) → アグラクエスト(米)
BASF(独) → ベッカー・アンダーウッド(米)
シンジェンタ(スイス) → パストゥーリア バイオサイエンス インコーポレイティド(米)
2013年 モンサント(米) → Agradis Inc. (微生物農薬会社)
モンサント → ノボザイムズ(デンマーク)(生物農薬事業で提携)
モンサント → Preceres- LLC (RNAi生物農薬提携)
FMC(米) → クリスチャン・ハンセン(デンマーク)(生物農薬 独占契約)
AMC → Ag-environmental Biosolution (米) (買収)
アリスタ ライフサイエンス㈱ → ゴエマー(仏)(海藻ベースのバイオスティミュラント 買収)
Adama Makhteshim Ltd. → Issum (イスラエル)(生物農薬)
今後、化学農薬会社が化学農薬の品ぞろえのなかに、生物農薬を組み込んでくることが現実化してきました。