生産部会全員が「スワルスキー」を導入
茨城県のJAしおさい青果物生産部会では、平成13年からピーマンで天敵(タイリクヒメハナカメムシ等)による害虫防除に取り組んできましたが、昨年、スワルスキーカブリダニを半促成栽培で初めて導入しました。タイリクヒメハナカメムシとの組み合わせ放飼により、アザミウマ類、コナジラミ類の防除に好結果が得られたため、早速、部会として抑制ピーマンから本格的に導入することになりました。生産部会のリーダーにスワルスキー導入に至るまでの経緯について伺いました。
「安心・安全・安定」を目標とした産地づくり 生産部会長 石神 義章氏
当部会は神栖市と鹿嶋市のピーマン栽培農家約200戸が中心となり結成されています。これまで、「安心・安全・安定」を目標に大型耐候性ハウスの導入、加温栽培の面積拡大、品種、作期の統一、天敵、養液土耕栽培等の普及、高性能共同撰果場の整備等を推進してきました。新技術の導入に際しては、必ず部会役員や技術部のメンバーが実証と評価を行ったうえで部会員に提案するようにしています。この度のスワルスキー導入においても、そのような手順を踏みました。各種天敵やフェロモン剤の利用等で害虫はほぼ防除できるようになり、本圃での薬剤散布は主にうどんこ病防除の数回のみとなりました。このような取り組みが市場関係者や消費者にも理解され顧客が増えています。
スワルスキーを利用しての感想と評価 生産部会技術部長 菅野 一男氏
10年近く部会として天敵利用に取り組んできましたが、スワルスキーの効果は本当に素晴らしいと思います。初導入でこれだけの効果が見られた天敵はありませんでした。
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