天敵利用 2012年1月にハダニが発生し7~8種類の殺虫剤を使用するがハダニを抑えられなかった時に天敵を薦められ、2月中旬にスパイデックスを使用したところハダニの密度が減り始め、3月にスパイデックス追加放飼を行いハダニを抑える事が出来ました。
他の部会員に薦めるにあたり、栽培時のハダニ類の被害拡大を抑えようと、天敵利用の講習会を開きました。ハダニは、薬剤のかかりにくい葉裏に寄生し、薬剤を散布しても発生することが多い上、近年は薬剤に対する抵抗性発達により多発してしまうことがあります。そこで、天敵利用による防除に切り替えました。また、そうすることで、防除作業時間の短縮や開花・収穫ピーク時等の薬剤防除が難しい時でも利用しやすいといった長所があります。
部会全体で取り組むため、13年度は11月からスパイカルEXとスパイデックスの同時放飼技術を私の圃場で試験を始めてから、他30名の部会員の方々に天敵利用をしてもらう事にしました。
マルハナバチの利用 球磨地区は寒暖差が大きく、1月下旬から3月上旬まで温度が低くなるとともに、盆地特有の霧が発生しやすく朝から昼過ぎまで霧が立ち込める事で、特に紫外線を必要とするミツバチは働きが低下してしまい、毎年この時期になると奇形果の発生に困っていました。
アリスタからの提案を受け、今シーズンから厳寒期に全国的にイチゴでの使用が増え始めたナチュポール・ブラック(クロマルハナバチ)を使いミツバチと併用し、試験的に導入を始め受粉率を上げる試みに取り組み始めました。現在の所、曇天時や冷え込みの厳しい早朝にもナチュポール・ブラック(クロマルハナバチ)は順調に花から花へと授粉活動を行っています。
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