2ヶ所の農園で天敵放飼がなされていますが、昼夜の気温、湿度、雨季条件などについて調査がおこなわれています。
当初の試験結果が良好であったため、現在エチオピアでのバラ栽培でのIPMは実用化しており、エチオピアのバラはオランダの花市場であるアールスメーア経由、世界中に輸出されています。
天敵を利用することにより改善された点は下記の通り。
① より長い茎長
② 蕾の径が大きい
③ 花色および葉色の改善
④ 生産量の増加
エチオピア以外にもケニアのバラや花卉(合計3,000ha)でも天敵利用は進んでいます。それに伴い本国オランダでのバラ栽培は1,000haから200haへ減少しています。オランダより輸入されているバラの多くはエチオピア産やケニア産の可能性が高いわけです。
(オランダのホーティワールド誌2008 vol.8およびワーゲニンゲン大学報告より抜粋)