スワルスキーは試験場からの紹介で導入を開始しました。スワルスキー導入後は、農薬散布回数や散布農薬の成分数、特にアザミウマやコナジラミ対象の殺虫剤の成分数を減らすことができました。抑制作の場合、8月上旬から10月までの散布回数を減らすことができました。 また、害虫の発生が低く推移するので全面に散布する必要が無くなり、スポット散布で済ませられる場面も増えたので、散布量も減らすことができましたのが大きなメリットです。それが、コスト面、労力面の軽減につながっています。
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土橋 正博さん
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半促成作ではスワルスキーの導入で、コナジラミ・アザミウマの発生を抑えることができるので、収穫期間を延ばすことができて、結果的に収量・秀品率があがりました。3年前は、ひどい時には収穫した実にアザミウマがついていて、収穫後コンテナの中で食害し、実が白くなり出荷できなくなることもありましたが、そうしたこともなくなり ました。これまでは6月いっぱいまでの収穫でしたが、今年は初めて、7月20日頃まで収穫することができました。
どの資材でも、その性質を理解して使うことが大事 スワルスキーにしても他の技術にしても、その性質と理屈を理解して使うことが大事です。スワルスキーを放飼すると薬をかけられないというイメージを持っている人もいますが、実際には影響の少ない使える農薬を最低限組み合わせる必要があります。スワルスキーを使うとアザミウマ・コナジラミの発生が少なくなるので、油断してハダニ・アブラムシ対象の殺虫剤や殺菌剤の散布がおろそかになりがちですが、そうしたことも注意する必要があります。スワルスキーが効果のある害虫・効果のない害虫を把握することが大切です。そうした正しい情報を部会全体に普及していくことが、成功のポイントになると思います。
スワルスキーの上手な使い方も、だんだんわかってきました。抑制作の場合、スワルスキーの放飼は、定植からできるだけ早い方が効果が安定します。半促成作の場合、少し暖かくなった4月初旬頃に導入するのが一番良い方法でした。購入苗にスワルスキーに影響の少ない殺虫剤を散布して害虫の持越しを防ぎ、定植時にネオニコチノイド系の粒剤を処理し、定植後7日ごろにスワルスキーを放飼しています。農薬影響表の中で「○」の農薬でも、2回連続で使うと影響があり、数が少なくなったので、それを避けて1回のみにしたらすぐにスワルスキーの頭数が回復しました。害虫の発生をよく観察して、どれくらいの発生が許容範囲なのかを理解することで、レスキュー防除のタイミングもつかむことができました。
スワルスキーの導入は、特に半促成作で大きなメリットを感じています。今後もスワルスキーを使っていきたいと思います。
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