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スワルスキープラス(吊り下げ型パック製剤)の登場
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「天敵を作物等に吊り下げる」という放飼方法は、エンストリップ、エルカード等、寄生蜂の蛹(マミー)をカードに付着させた製剤で既に実用化されております。この手法を捕食性カブリダニに応用したのが「パック製剤」です。昨年11月にスワルスキープラスが、本年1月にスパイカルプラスがこの剤型で新規登録されました。 今回はスワルスキープラスについて、その特徴と利用方法などを特集します。
スワルスキープラスの特徴 スワルスキープラス(パック製剤)とスワルスキー(ボトル製剤)について、両製剤の特徴、違い及び使い方についてまとめたものが、表1となります。
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表1.スワルスキープラス(パック製剤)と スワルスキー(ボトル製剤) との違い
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スワルスキープラスのパックからのスワルスキーカブリダニの放出について
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スワルスキーカブリダニはパックに開けられている放出口(小さな穴)から数週間かけて、少しずつ外部へと這い出てきます(図1)。また、吊り下げた株から他の株への移動にも日数がかかります(図2)。したがって、これまでのスワルスキー(ボトル製剤)の葉上放飼と比較すると、放飼直後の立ち上がりが遅いため早めの放飼を心がける必要があります。害虫の密度が急激に増加した場合は、スワルスキープラスの効果発現を待つだけではなく、ボトル製剤の葉上放飼も併用してください。
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これまでのボトル製剤もパック製剤とともにご利用いただけます。弊社が推奨しているIPMプログラムでは、スワルスキーの代替餌となる花粉が豊富にある果菜類等ではボトル製剤を、少ない場合はパック製剤を利用して頂くよう考えています。(表2)
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グラフ1に累積のスワルスキーの放出数を示しました。スワルスキーカブリダニはパックに開いている小さな穴から徐々に這い出してきます。1パックは250頭入りですが、250頭すべてが放出されるのは約4週間後という結果でした。したがって、これまでのボトル製剤よりも立ち上がり(放飼直後)の植物体上のスワルスキーカブリダニ数は少なくなるため、より徹底した「ゼロ放飼」が必要となってきます。野菜類では定植直後の放飼が有効であり、果樹関係では例年ミカンハダニが発生する時期の少し前にスワルスキープラスを放飼することで、より安定した効果が期待できます。
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※2012年2月29日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。
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