【コナジラミとは】
|
●
|
イチゴに寄生するコナジラミ類は、「オンシツコナジラミ」が主体ですが、「シルバーリーフコナジラミ(タバココナジラミのバイオタイプB)」、「イチゴコナジラミ」も寄生します。 |
|
|
|
●
|
コナジラミ類による主な被害は、吸汁加害による生育抑制ですが、「シルバーリーフコナジラミ」の最大の特徴は、葉や果実を白化させる(色素の異常を引き起こす)ことで、名前もこの特徴に由来しています。 |
●
|
「シルバーリーフコナジラミ」は、ウィルス病を媒体しますが、今のところイチゴにはウイルス伝搬の報告はありません。 |
●
|
「シルバーリーフコナジラミ」は、新種として扱われてきましたが、近年では形態による分類から「タバココナジラミ」と同一種とされています。 |
●
|
「タバココナジラミ」は、B系統やQ系統などと多くの系統があります。 |
●
|
「タバココナジラミ」は主に高温期に発生しますが、低温には弱く、結氷する地域の野外では越冬できません。 |
●
|
一方、「オンシツコナジラミ」は野外でも越冬できます。 |
●
|
「オンシツコナジラミ」の成虫は1mm~2mmで、「タバココナジラミ」の成虫は1mm前後です。 |
|
●
|
「オンシツコナジラミ」と「シルバーリーフコナジラミ」の生態は、基本的に同じです。 |
●
|
雌は羽化してから24時間かからずに交尾を行うことができて、卵を葉の裏に産みつけます。
|
|
●
|
卵は薄い黄色でふ化の前に灰色になります。
|
●
|
ふ化したばかりの「1齢幼虫」は、幼虫の中で唯一歩行します。
|
●
|
その後、2齢幼虫以降は葉裏などに固着して生活し、羽化するまで動きません。
|
|
●
|
「オンシツコナジラミ」の「蛹」は、全体に厚みがあり淡黄色で剛毛がみられます。 |
|
●
|
「卵」から「成虫」になるまでの期間は両種とも約23日です。 |
●
|
成虫は黄色によく誘引され、黄色の粘着板(ホリバーイエロー)で発生状況を把握できます。 |
|