トリコデソイル
有用微生物入り土壌改良資材
トリコデソイル トリコデソイル
内容物及び含有量: トリコデルマ ハルジアナム T-22株
1.0x109胞子/g
包装: 250g/箱
250g/箱x4
有効年限: 5ヶ月(2~10℃) 
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[トリコデソイルとは]
有用微生物 トリコデルマハルジアナム T-22株を製品1g当たり109個の胞子を含み、ICM(総合的作物管理体系)に適した土壌改良資材です。
栽培期間を通じて根の周りを守り、土づくりをサポートすることで作物の健全な生育を促します。
土壌消毒後に有用微生物を投入することにより、病害の発生しにくい土壌環境にする資材です。
根圏に有用菌を入れることで、作物の健全な生育を助けます。

 

作物の根の周り(根圏)は根から分泌される有機物などの栄養素が豊富にあるので、土壌微生物が繁殖しやすい環境といえます。
土壌微生物の中には、ピシウム菌・リゾクトニア菌・フザリウム菌などのように作物に寄生して害を及ぼすものもいます。
そこで、作物に害を及ぼさず、生育が旺盛なトリコデルマ菌(善玉菌)を根の周りの栄養素を使って増殖させることで、害のある微生物の増殖を抑え、作物の生長を促します。


「トリコデソイル」の製品紹介動画です(動画には音声が入っています)

「トリコデソイル」の使い方動画です(動画には音声が入っています)

[特 長]
土壌中、特に根の周りに施用することで、有用微生物トリコデルマ菌が、根の表面を覆うように素早く増殖し、作物に害を及ぼす悪玉土壌微生物を寄せ付けず増えにくい環境を作ります。
土壌・根圏の微生物相を改善し、作物の根の健全な生育を促します。
対象作物、施用時期を選ばず、栽培期間を通じてしっかり土づくりをサポートします。
善玉菌が繁殖しやすい、土壌消毒のガス抜き後の苗や土壌への灌注が最適です。
水和剤タイプですので、使い方は簡単。所定濃度の希釈液を散布器、じょうろ、灌水チュー ブ等で苗や土壌に灌注します。
 


[使用方法]

・標準的な目安として1000~4000倍に希釈してお使いください(セルトレイは500倍)。
栽培場面 栽培方法 作物名 トリコデソイルの必要量 希釈水量 使用時期 使用頻度 施用方法
育苗 セル型トレイ
ペーパーポット
(約30x60cm)
野菜類
花き類
1g
/トレイ
500ml
/トレイ
育苗初期 1回 じょうろ等で
灌注
ポット育苗 25~50g
/1000株
50~100L
/1000株

本圃

土耕栽培 野菜類
果樹類

花き類
125~250g
/10a
500~1000L
/10a
定植時 1回 植溝灌注
1回 じょうろ、
散布機、
灌水チューブ**
で灌注
定植後
***
1~3ヶ月毎
ロックウール/
ココピート培土
(養液栽培)
野菜類
花き類
125g
/10a
250~500L
/10a
定植時 1回 灌注または
灌水チューブ**
を使用
定植後
毎月施用

希釈水量は目安であり、作物や土壌の状態により適宜変更しても差し支えありません。
** 養液栽培でサンドフィルターが設置されている場合はトリコデルマ菌が吸着されてしまう可能性があるので、サンドフィルターと圃場との間に液肥混入装置を設置してトリコデソイル希釈液を混入してください。
*** 果樹類や多年生の野菜類は、周年施用できます。
※対象作物でご不明な点がございましたら、お問い合わせください。
[散布液の調製方法]
トリコデソイルの調製例(約10a分 250g 2000倍希釈で500L作る場合)
トリコデソイルの調製例




[トリコデルマ菌のはたらき]



[施用例]
1. トマト 低段密植栽培での処理例(栽培終了時)
(左 トリコデソイル処理区 右 慣行栽培区)
(左 トリコデソイル処理区  右 慣行栽培区)
トリコデソイルの処理によって豊かな根圏形成が確認されました。


2. いちご 高設栽培での処理例(栽培終了時)
高設栽培での処理例(栽培終了時)
(左 トリコデソイル処理区  右 慣行栽培区)
トリコデソイルの処理区は根量の増加が認められました。


【参考】




[使用上・保管上の注意事項]
ご使用前に注意事項を必ずお読みください。
食べ物ではありません。
小児の手の届く所に置かないでください。
本製品は、入手後すぐに冷蔵(2〜10度)に保存してください。
本剤は生きたトリコデルマ菌を顆粒化した、暗緑色から淡黄色の色味の幅のある製品です。色味の違いによる菌濃度や活性の違いはありませんので安心してお使いください。
開封後は、よく密閉して保存し、早めに使いきってください。
農薬との混用は控えてください。
調製した希釈液は、その日のうちに使いきってください。有用菌の活性が失われるおそれがあります。
使用後は、かん水チューブなど機器内に懸濁液が残らないように洗い流してください。
使用するかん水チューブは事前にきれいにしておいてください。かん水チューブの洗浄に 薬品を使用した場合は、薬品が残らないようによく洗浄した後、トリコデソイルの施用は1日以上あけてください。
近くでキノコ類の栽培をしている場合は、本製品が直接かからないように注意してください。
以下の殺菌剤とは併用すると影響が出る場合があります。
ベンレート水和剤、スイッチ顆粒水和剤や、チルト乳剤、オンリーワンフロアブル、 シルバキュアフロアブル、トリフミン水和剤、トリフミン乳剤などのDMI剤に分類される殺菌剤



[トリコデソイルに対する農薬・肥料製品の影響 ]
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