現代の国際社会において安定した食料生産は、人口論で有名なイギリスのマルサスの提言以来、課題でありつづけています。また、わが国においては、農業者の高齢化、担い手の不足、食料自給率の低下に加え、近年の異常気象など、今まで以上に厳しい場面が訪れることが予想されます。
この問題の解決策のひとつとして、病害虫から植物を守る農薬や、植物の食料ともいえる肥料、土壌改良資材等が重要であることは、これまでの歴史が証明しているところです。近年、欧米で注目を集め始めているバイオスティミュラントと呼ばれている資材は、幅広い事例において植物の生理活動を活発にし、収穫物の品質向上や収量の増加など様々な利益を農家にもたらしています。今後の農業生産の場面において有益な資材として、益々の研究開発と市場開拓が期待されています。
本協議会はバイオスティミュラントの概念の研究、新技術や知識の整理蓄積、国内外の情報収集等に取り組みます。そこで得られた知見に基づき、講演会の開催、機関誌の発行、安全性や効果の確保のための品質・規格の標準化等を行い、より優れたバイオスティミュラントが多くの農業生産者に役立つように積極的に活動致します。
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