アリスタIPM通信 イチゴ栽培におけるスパイカルEXとスパイデックスの同時防除の有効性
 
 
イチゴ栽培におけるスパイカルEXとスパイデックスの同時防除の有効性
 
 
昨年10月に配信させていただいた“アリスタIPM通信第5号”でも特集しましたが、これからの平成24年度促成イチゴ栽培におけるハダニ防除の準備では、栽培開始時点からハダニ密度を限りなくゼロにしていきましょう。

ハダニをゼロにするために、現在私たちはコロマイト、アファーム等による天敵導入前の薬剤処理とスパイカルEX+スパイデックスの同時放飼を推奨しています。薬剤散布とスパイカルEX放飼だけでは、薬剤の効き目が不十分だったり、スパイカルEXの定着、増殖までタイムラグがあったりとハダニ密度が回復してくる場合があるので、それらのフォローを“捕食力が抜群なスパイデックス(チリカブリダニ)”に行なわせて完全なゼロ放飼に近づけることを目的としています。

これにより定着性の良いスパイカルEXが年明け以降もハダニ密度を低密度のままに維持してくれることになります。ただし、天敵放飼以降のハダニ密度は十分に観察して発生が目立つようならばカブリダニに影響の少ない殺ダニ剤(マイトコーネ、ダニサラバ、スターマイト)をレスキュー防除として利用していきます。

昨年、「茨城県県南農林事務所つくば地域農業改良普及センター」管内で実施して頂いた実証試験事例でも慣行防除に比べて高い効果が得られていますのでご紹介します。
 
 
■2種カブリダニ同時放飼と慣行防除との比較試験

・定植:2010年9月15日、収穫開始12月1日、収穫終了 3月末日
・慣行防除区5a、試験区10a 品種:章姫
・放飼:11月9日試験区ではスパイカルEX1本/10a、スパイデックス1本/10a同時放飼
・調査:発生指数調査とは、75葉を調査して各葉ごとに指数0~4を判定し、その合計を算出

0=発生無し 1=1~5頭発生 2=6~25頭発生 3=26~100頭発生  4=100頭以上発生
 
 
慣行防除区では定期的な殺ダニ剤の処理にもかかわらず年内に1度ハダニ密度が高まり、年明けからしだいにハダニ密度が増加して薬剤処理では抑え切れませんでした。

スパイカルEX+スパイデックス同時放飼(実証試験)区では、ハダニは長期間低密度のまま推移し、2月以降ほぼゼロのまま推移しました。この間カブリダニが常時観察されており、同時放飼と天敵に影響の少ない殺ダニ剤との併用で十分な防除効果が得られています。
 
両圃場で、「」の時期に殺ダニ剤を散布しています。 (11/25 マイトコーネ、12/ 4 ダニサラバ、12/18 カネマイト、1/30 ダニサラバ、2/23 マイトコーネ)
イチゴ栽培におけるスパイカルEXとスパイデックスの同時防除の有効性
 
イチゴ栽培におけるスパイカルEXとスパイデックスの同時防除の有効性
 
※2011年7月30日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。