アリスタIPM通信 コパートニュースレターからの抜粋
 
 
コパートニュースレターからの抜粋
 

バラのIPMで所得増加(2010年2月号より)

ヨーロッパでもバラ栽培でのハダニ防除で、生物農薬の購入コストと化学農薬の購入コストを比較すると生物農薬の単価が見かけ上高いため、敬遠してしまう農家がいます。

しかし、天敵昆虫を利用するIPMプログラムでは作物がより良く生長し、品質のよいバラが収穫できるため、バラ一本当りとして比較すると、IPMプログラムの方が、有利であることを考えるべきです。つまり、IPMプログラムでは1.花数が多くなる、2.長い茎になる、3.より大きな蕾が得られる、4.葉にツヤがあるなど品質が良くなっていきます。国によって異なりますが、これらの効果により、10~30%の価値向上が認められることがあります。金額で示すと、年間1㎡あたり、400円から5000円ほど収入が増加するのです。アザミウマ類の被害によりこのレベルまで行かない場合もありますが、それにしても一般の生産者が考えるより大きな利益が得られ、かかった費用もカバーできるケースが多いのです。



バラのアザミウマ類防除(2010年2月号より)

オランダの技術コンサルタントチームによるバラにおけるIPMプログラムのアザミウマ防除では、以下のような興味深い改善策が見つかっています。

・ハウス内部の蕾上とハウス外に粘着板(ホリバー)を吊るすことで、どこからアザミウマが侵入したかが判明します。これによりその後の対策を明確にすることが出来ました。
・蕾とあたらしいシュートがアザミウマの増殖場所となることが明らかになり、早い時期に、株内部に向かっているシュートの蕾はすべて除去し、同様に花のつくシュートからのサイドシュートの蕾も除去すると防除効果が向上しました。
・天敵放飼は量を多くするより回数を多くする方が効果は高まりました。スワルスキーの場合、隔週100頭/平方メートルより毎週50頭/平方メートルのほうが良い結果になりました。
・アザミウマの蛹は土壌の表面、内部、くぼみなどに生息するので、蛹を捕食する天敵を使うことを勧めます。(注:日本では蛹を捕食する天敵の登録はありませんが、微生物農薬ボタニガードESやマイコタールが期待できます)
・成虫のアザミウマはホリバー(青色)で捕獲することは有効でした。

 
 
※2010年7月30日現在の情報です。製品に関する最新情報は「製品ページ」でご確認ください。