なしの輪紋病(りんもんびょう)
 
【輪紋病(りんもんびょう)とは】
「果実」にへこんだ同心円状の模様(病斑)が現れるため「輪紋病」と呼ばれます。
果実に発生した輪紋病
果実に発生した輪紋病
収穫後の「果実」にも、病斑が現れる場合があります。
また、枝に丸い形の柔らかいイボを生じるので
別名「いぼ皮病」とも呼ばれます。
枝のイボ
  枝のイボ
「幸水」、「豊水」、「新高」、「新水」、「長十郎」、「新興」などの和なしおよび「ラ・フランス」などの西洋なしに多く発病します。
特に無袋栽培の「幸水」と「豊水」、そして西洋なし全般で被害が多く見られます。
 
 
【発病状況】
枝や幹に形成されたイボ病斑から降雨によって胞子が飛散し、春から秋まで感染します。
気温の高い梅雨時期の降雨で感染が起こりやすく、成熟期近くや収穫後に急に発病します。
主に「感染」は梅雨時期で、「発病」は収穫前~収穫時期です。
胞子の飛散及び感染は、降雨によっておこるので、梅雨時期に降雨が多いと発病も増加する傾向にあります。
病原菌は、20度~30度の多湿を好みます。
27度が最適温度で、湿度が95%以上で発病が多くなります。
無袋栽培で被害が多く、有袋栽培では少ない傾向にあります。
 
 
 
【防除のポイント】
薬剤のみでは防除効果が十分でないため、剪定期(冬季)にイボ病斑と周囲の樹皮を削り取ります。また、イボ病斑が多発している枝はできるだけ剪除して焼却します。
その際、選除した傷口には塗布剤を塗布します。
発病の多い園では有袋を行います。その際、袋がけを早目に行います。
化学薬剤の散布は、梅雨時期を中心に行いますが、イボ病斑からの胞子の飛散を防ぐために、枝にも十分かかるように散布します。
化学薬剤は、「早い時期」から「定期的」に、「違う系統の剤」を「ローテーション散布」します。
化学薬剤は、「予防剤(「オーソサイド水和剤80」など)」を主体として行います。
 
 
 
 
 
 
 
「発生(発病)状況」や「防除のポイント」など、このページでご紹介した情報は一例です。
地域に「防除暦」などがある場合は優先的に参照して、注意点などをご確認ください。
対象病害虫、回数、収穫使用前日数などについては、使用前に必ずラベルを確認して下さい。