いちごのハダニ類
 
【ハダニとは】
ハダニは足が8本あることから、昆虫ではなく蜘蛛の仲間に分類されます。クモの巣状の網をかける習性もあります。
ナミハダニ
ナミハダニ
いちご栽培で主に発生するハダニの種類は、「ナミハダニ」と「カンザワハダニ」です。
この2種とも非常に小さく、体長は0.5mm前後で、肉眼で識別することは困難です。
ハダニは、1回の産卵数が100~150個と非常に多く、短期間(約10日間)で世代交代をして繁殖を繰り返していきます。(25度の適温時)
卵は球形で、産卵直後は透明に近い色をしていますが、ふ化が近づくにつれて赤味を帯びてきます。
短期間で一気に数が増えますが、隣接株への移動は比較的遅いため、初期の発生にはスポット的に発生が見られることが多いです。
ハダニが寄生して葉から吸汁すると、葉緑体の粒が吸われ、加害された箇所は白いカスリ状の斑点が見られるようになります。
主な被害は葉の食害で、数が増えると葉の表側へも移動して被害がさらに大きくなり、次第に葉が褐色になります。
 
 
【発生状況】
育苗時に発生していた苗の持ち込みや、外からの飛び込みによって、本圃にハダニが侵入します。
施設内の乾燥条件が続くとハダニの発生が増えます。
 
 
 
【防除のポイント】
化学薬剤防除のみでは、薬剤抵抗性の発達を招くため、物理的防除と天敵防除を組み合わせて行います。
本圃における発生は、育苗時に発生していた苗からの持ち込みが多いので、苗床から徹底した防除が必要です。
本圃に定植後は、特にビニール被覆後に発生が増加するので、モニタリングを注意深く行います。
ハダニ類は初め下葉に寄生しているので、新葉の展開に伴って下葉を除去すると有効です。また、除いた下葉は施設の外に持ち出して処分します。
ハダニは葉裏に生息するため、化学薬剤を散布する際は、葉裏や葉柄にもよくかかるように適切な量を丁寧に散布してください。
薬剤抵抗性の発達を抑えるため、同一の系統の連続使用はさけて、ローテーションを心がけてください。
開花後に天敵のミヤコカブリダニ(スパイカルEX)やチリカブリダニ(スパイデックス)を放飼する際は、ハダニの密度をできる限り低くしてから放飼します。(ゼロ放飼を推奨しています)
ミツバチやマルハナバチ(ナチュポール・ブラックやミニポール・ブラック)導入後は、ミツバチやマルハナバチに影響する薬剤には十分注意します。
詳細はいちごで使用できるアリスタ製品の紹介ページをご覧ください。
 
 
 
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「発生(発病)状況」や「防除のポイント」など、このページでご紹介した情報は一例です。
地域に「防除暦」などがある場合は優先的に参照して、注意点などをご確認ください。
対象病害虫、回数、収穫使用前日数などについては、使用前に必ずラベルを確認して下さい。